です。ラビッツ – 兎の本気に絆されて

です。ラビッツ-1stワンマンの感想

安井夏鈴@twitter

安井夏鈴@twitter

2017年5月7日に新宿BLAZEにて開催された「です。ラビッツ」に改名してから初となるワンマンライブを筆者は観てきた。

筆者がこの前に踏んだ現場は2015年5月30日に渋谷club asiaで開催されたDEATH RABBITSの1stワンマンライブ「〜えみ・ゆず・かりん VS 部長〜」だったから、実に2年振りの参戦となる。

熱心なファンという訳でも無かった「です。ラビッツ」のライブに行ったのは、メンバーの安井夏鈴が投稿したツイート(左の画像)の健気さに心打たれたのと「地蔵ゾーン」なるものへの好奇心からである。

そういえば前回の参戦動機は「チケット300枚ソールドアウトで部長引退!?」という、後から考えてみれば怪しさ満点の企画に乗せられたからだった。ご存知の通り部長は今でもステージに立って居るから、「あの企画は何だったんだろう?」と思わずにはいられない。

です。ラビッツ のライブパフォーマンス

女の子3名はアイドルらしい可愛らしさを振りまきつつ、MCでも観客を楽しませてくれた。ダンススキルと歌唱力が抜きんでている訳では無いけれども、歌とダンスだけがアイドルのステージではないから落胆する程ではない。別の言い方をすると、歌やダンスで新規開拓するには力量が心もとない。

曲の合間に活路

それに、最近はMCというか曲の合間で観客を楽しませることが出来るユニットが人気を集められる気がしている。部長がよく言う「茶番」という仕掛け・あるいは寸劇は効果を発揮すると思う。女の子とオジサンの組み合わせを、普通のアイドルにはないアドバンテージに変えられる可能性がある。

仮にメンバーが寸劇を披露したとして何が得られるのかというと、それは情報の「個人化」である。メンバーの個性を際立させると同時に親近感を醸成することが出来る。それが新規ファンの獲得に繋がり、既存ファンとの絆をより強固なものにする。台本を用意し練習をしてから披露する事も検討していただきたい。

※この辺の理屈は当サイトの他の記事を参照

です。ラビッツの楽曲

昨今のアイドル界隈には、個性に乏しいというか違いを見つけるのが困難なほど似通った楽曲が氾濫している。その原因は、格好いい要素や売れた曲のエッセンスを寄せ集めてごった煮したような無個性な伴奏にある。

有る曲の伴奏に別の曲の歌詞を乗せても違和感がなかったりすし、曲の始めと終わりが金太郎飴の様に似ていたりする。メリハリが無いうえに、歌詞のサビを覆うような伴奏も多い。これでは一生懸命に歌っている歌手が可愛そうだ。

※昔、Phil Spectorという人物がWall of Soundという伴奏を考案して流行らせていた。今のアイドルソングを聞く度に思い出す。

こういった途切れない伴奏で歌を届ける為には力強い声が必要だが、現代日本のアイドルでそんな声を持っている歌い手は少ない。

感性が弛緩する

残念ながら「です。ラビッツ」の楽曲にもその傾向がみられるのはいただけない。ライブ会場では演目が進行するほど、メンバーの歌が届きにくくなってしまっている。その理由を挙げてみよう。

  • 歌唱パートでも伴奏が続くので歌声が聞き取れない
  • 曲が替わっても似たような伴奏なので注意力が切れやすい
  • 音に雑音成分が多いため脳が疲れて受け取る情報量が減る
  • ダンスの振りから歌詞を想像し辛いので声を聞き取れないと理解不能

文句ばかり言っているが、筆者でも気に入った楽曲はある。『なんで』だ。

聞き取り易い歌唱と明快なリズムで、ライブ会場でも乗り易かった。

目指せ武道館!に立ちはだかるもの』へつづく